二度目の発作・死の予感

 軽い眩暈は何度もあり(現在でも)、いちいち覚えていられんかった。12/24検査、翌年16外来診察。113外来診察で、125入院、1/31手術とういう予定にしたが、1/2215時過ぎに痙攣発作で意識を失い救急車で運ばれ、そのまま入院。

 2度目の発作ということもあって発作の前兆が自分でわかる分、恐ろしかった。冷静に考えれば死ぬことはないのだが、いざそういう状態になるとやっぱり、死ぬかもと思うもんで。 

 急に左腕がブルブル震えだして、近くにいたお袋に助けを求めようと思った矢先に意識を失って倒れた・・・。ストーブの傍で倒れたので、結構危険だった。

  気がつくと救急車で搬送される途中で、救急隊員から「大丈夫ですか!」っていう叫び声が耳に飛び込んできて、「ダメ」と思いつつ「大丈夫です」と言いたかったけど、この時はそんな余裕もなく「このまま死んじゃうかも」とかボーっと考えていた。意識がまだはっきりしていなかったのもあるが、多分、倒れる瞬間、お袋が悲鳴を上げていたのが耳に残ってたせいだと思う。

  また「こんな身体に生んで母さんのこと恨んでるか?」と泣きながら言ってきたので、この時は、お袋に申し訳ない気持ちで胸が一杯になった。

その後、入院手続きをとるために、お袋が書類に色々と記入する際にも、手が震えていて、まともに字が書けない位に身体を震わしていて、泣いていたのが忘れられない。

 しかし、今でも手が震えて字がまともに書けないので、元からだったというのは、随分後から知ったのだった。

 そんな訳で緊急入院となり、発作を起こしての入院だったので、1日中モニターをつけられ入院しているフロア-から一歩も出られず、かなり退屈。

売店にも一人では買い物に行かせてくれず。

125に生まれてはじめての剃髪、CT撮影。その後、主治医がマジックペンでひとの頭に腫瘍の位置を書くといって散々頭に落書きされる。あれって医療用のぺンとか使うのかと思ってたら、普通のマッキーとかで、ちょっとびっくり。

それにしても、外科医という人種は凄い。

「ガストンさん、大体、メスは頭のこの辺から入れて、こういう軌道で切っていきますから。その後、頭蓋骨の4箇所に穴を開けて、糸鋸みたいな器具で穴と穴の間を切っていきますから」と凄く嬉しそうに、目を輝かせながら言ってきた。

  やはり人を切るのが楽しいらしい。

 

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