趣旨はタイトルの通りで脳腫瘍になっても元気に過ごしているということです 。
脳腫瘍は=死という病気ではなく、自分のように病後も元気に過ごしているという例もあるということを知ってもらいたく、このHPを開設しました。
別に、普通に生活が出来る程度の健康を保てれば十分なのですが、脳腫瘍になっても、身体を鍛えて一般の健常者よりも体力的には勝ることが出来たと言えば、より病後も元気だということが分かってもらえるかと思いまして、「脳腫瘍患者の筋トレによる肉体改造日記」などと副題をつけました。
「左半身に麻痺が残るかもしれない」と言われた頃のことを思い起こせば、現在、自分がトレーニングをしていることなど夢のようなことですし、感謝しなければと思ってます。
もっと分かりやすく、ベンチプレスのMAXを書くと、
病気前ベンチプレスMAX80キロ→病後MAX120キロ
になりました。
30半ばでガンを患い、頭開手術までした身体ですが、それでもこれ位の事は出来る、ということを身一つで証明したいと思ってトレーニングをしてきました。これからも続けるつもりです。
周りの人からは「いい体格してるな、何かやってるの?」と度々言われるものの、世の中上には上がいて、自分などより遥かにレベルの高い人達も大勢いるので、自分などはまだまだですが、それでも左半身が麻痺するかも知れないと言われたことを思えば、上出来だと思ってます。
一口に脳腫瘍と言っても、症状は人それぞれで、全ての脳腫瘍の人が自分と同じように出来るはずもありませんし、自分は運が良かっただけかもしれません。
ですから、本当に重症な方々には「お前は運が良かったから、そんな風に運動できるだけだ」と不愉快に思われるかもしれないとの思いもありましたが、それでも自分のような例があるのも事実です。こういう事実を知ってもらうのも悪くないと思いHPを開設しました。
また、闘病という言葉についてですが、重く辛いイメージがありますし、闘うなどというと勝った、負けたというような感じになって、ひどく疲れる言葉だというのが、自分の本心です。
本来、人間は生まれた時から死に向かって進んでいる訳で、そこに勝ち負けはなく、死は自然に訪れるものであり、最後には受け入れなければならないものです。
ですから本当は闘病という言葉は好きではないのですが、闘病という言葉を使わないとあまり検索に引っかからないようなので、仕方なく使ってます。また、分かりやすいですしね。
本音としては、病気との共生というか、うまい付き合い方を考えていければと思っています(「死との共生」と言い換えてもいいかもしれません)。
簡単にプロフィールを・・・。
<ニックネーム>
ガストン
<病歴>
脳腫瘍(グリオーマグレードⅡ)
写真の通り、右前頭葉に約4センチ程度の腫瘍が発見されました。
その後、肉眼的全摘には成功。しかし、一部組織が2.8だったため放射線を54グレイ照射。
その他、抗がん剤等による化学療法はなし。
<受けた術法>
私が命拾いした術法は腫瘍部分を光らせることで、より安全に腫瘍摘出ができる術法で、術前に特殊なアミノ酸(5-ALA)を飲むというものです。その他、ニューロナビゲーターなどの設備も利用しました。
現在の大学病院等であれば、どこでも殆ど差のない治療が受けられると思います。
<現在の生活>
癲癇予防のため投薬中(腫瘍摘出による後天的な癲癇)。
趣味の筋トレを週3~4回。
仕事は通常勤務。
二日酔いや朝まで飲むこともしばしば。通院ではなく痛飲ですね。
要するにたとえ脳腫瘍を患っても、その後は普通の生活を送っております。
命の尊さを説くような感動的な闘病記を書くつもりはありません。逆にことさら斜に構えて偽悪的に語るつもりもありません。
日常の当たり前のことを時には自分なりの考えも織り交ぜながら、淡々と書いてゆきたいと思います。
今、この病気で苦しんでいる人が一番望むのは、以前のように当たり前の普通の生活を取り戻すことだと思うので。
当たり前と思える日々が、実は当たり前じゃないということは、同じ経験のある人なら分かっていただけると思います。
蛇足ですが、脳腫瘍の既往症があって運動をする方は必ず主治医に確認してくださいね。
基本的に更新はほとんどしませんが、2016年10月17日現在、再発もなく元気にしております。
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