手術日の4日前から1日3回の頭蓋内圧抑制のための点滴を開始。1日3回8時間おきの点滴であった。
一番左の「グレノール注」がその薬剤です。一応、薬の撮り違いなどがあったら大変なので、念のため自分で写真を撮っておきました。
まず基本的な術法としては、一般的な開頭手術でした。左の絵の赤い線のような軌道でおでこの生え際の真ん中から右耳の手前まで半円を描くような軌道で切開されました。
こうして皮膚をはいだ後、骨の一部を切り取り、さらに脳を覆っている膜を切り開き患部を露出させました。
ここからの知識は曖昧で申し訳ないのですが、電気メスで焼きながら腫瘍を摘出するようです。これによって血管を焼き切ることで出血が抑えられる、とういような説明を受けた覚えがあります。
真ん中の写真は実際に手術前にマーカーで書かれた腫瘍の位置です。ちなみにマッキーの極太で書かれました。
右の写真は抜糸直後のものです。抜糸といっても実際にはホチキスのような金具で頭皮を閉じられてました。
実際に自分が手術で用いられたものと写真のものは異なるかもしれませんが、一応イメージが掴み易い様にニューロナビゲーターの画像を掲載しました。
ニューロナビゲーターとは、術前に撮影した腫瘍の位置、脳機能のマップを示す画像をコンピュータに入力しておき、実際に手術を行ってい
る時のメスの位置を画面上に示すことで、計画通りにアプローチ出来ているかどうか、腫瘍がどれくらい摘出できたか、といったことを確認する装置です。
一番右の画像は手術用顕微鏡で、細かい血管や神経をよけながら、脳内の病変を摘出するための道具です。執刀医は顕微鏡で患部をみながら手術を進めてゆきます。顕微鏡だけでは見えない部分は内視鏡も併用することがあるそうです。
設備ではありませんが、私の場合、術前に「5-ALA」というアミノ酸を飲んむことで、腫瘍部分だけを光らせ、腫瘍の摘出を容易にするという術法を受けました。
次に、その「5-ALA」についての詳細を掲載したいと思います。